スタジオ・ピノ

言葉は一瞬、文字は永遠。

STREET BAROQUE(ストリートバロック)【視聴可能】

今回はオリジナル楽曲【STREET BAROQUE】の紹介です!

 Youtubeに投稿したのは2020/03/05ですね。

ヨーロッパを舞台にした物語を書きたくて作曲しました。

 

<あらすじ>

主人公の「カトレーヌ」は、両親の反対を押し切って、

兄の住む、画家の集まる街に引っ越してきます。

カトレーヌは、パンを盗んだエドワード」という自分よりも小さい孤児の男の子と出会うが...

 

僕は曲の雰囲気をイメージさせるために、その情景に合った楽器や、その楽器特有のメロディラインを盛り込むのですが、今回の主役の楽器はアコーディオンです!

ヨーロッパといえばアコーディオンでしょう!

街灯の灯る夕暮れの街の中で、アコーディオンを演奏する風景を想像してみると、

それだけでヨーロッパに飛び込んだ気分になりませんか?

 

今回はそんな異国情緒たっぷりな楽曲ですが、この曲は少々荒っぽいですね。

 【STREET BAROQUE】作詞・作曲:日野龍馬(ぴの。)

「画家たちが集まるきれいな街さ。

君もきっと気に入るはずだぜ。」

兄さんの手紙の追伸によれば、

引越しは済んでいるらしい。

 

「ここが新しいわたしの場所...!」

カトレーヌは汽車を見送った。

 

出迎えたのは想像した通りの 赤い煉瓦の街と、兄さんだった。

「Hey、カトレーヌ。モダン通りは君を歓迎しているぜ。」

お祝いのベレー帽に彼女は喜んだ。

父さんと母さんは認めなかったけど、上手くやれるといいな。

 

兄さんに小言も言われたから、不貞腐れて街に出ると、

パンを抱えた少年がぶつかってきた。

どうやら市場で盗んできたらしい。

わたしよりも小さいのに、懸命に生きようといていた。

 

彼女はひらめいた。

画材道具を一式取ってきて、彼に親指を向けた。

 

「ねえ、エドワード。少しだけモデルになってくれない?」

戒めとして始めた得意のデッサンだが、

通りがかりに訝しむ声が次第に多く聞こえた。

 

「勘違いしてないか?」

「あいつはホームレスなんだぞ?」

それでも手を止めないカトレーヌに、皆釘付けだ。

彼女の吐息が沈黙を破った。

 

街中に拍手と賞賛の声 響きだす。

彼女の描いた絵は、見る者を悩ませた。

幼いのに孤児として生きなくちゃ行けない、 “懸命なエドワード”だった。

「な、言っただろう? モダン通りは君を歓迎しているぜ。」

その絵は少年と共に金持ちが引き取った。

父さんと母さんにも認められたくて、彼女は何かを決心した。

 

「元気でやりなよ!」

少年に叫んだ。

 

「元気でやりなよ!」

 

う~ん、なかなかどうして、いいサウンドだと思います。

今年中には自分の曲をカラオケで配信するという目標がありますが、個人的にこの曲は候補の一つです!

 

それでは、また別の記事でお会いしましょう!!!

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